用語集
在宅医療
通院が困難な療養者の生活の場(自宅もしくは老人施設などを)を訪問して医療を行うことです。通常の社会生活を行いながら、自宅で行う医療、継続する医療を指し、在宅患者は自立度の高い人から低い人まで様々です。通院困難
単に移動する身体運動能力低下だけに留まらず、認知機能の低下や精神疾患によって、医療機関へ受診する意義ができない場合や、思想的、心情的な理由から病院への通院を拒否する場合も含まれます。訪問診療
医師が定期的に計画(多くは月2〜4回)にそって、在宅患者の病状管理を行います。容態が悪化した際は、随時訪問して診療も行います。訪問看護
看護師による定期的・計画的な訪問により患者の主に医療的な処理、ケアを行います。訪問歯科衛生指導
歯科衛生士が在宅患者を訪問し歯科衛生指導を行います。口内を清潔に保つことで「口腔疾患の予防(虫歯・歯槽膿漏等)」「誤嚥性肺炎の予防」「QOL(Quality of Life:生活の質)の向上」を達成することができます。訪問リハビリテーション
医師が定期的に計画(多くは月2〜4回)にそって、在宅患者の病状管理を行います。容態が悪化した際は、随時訪問して診療も行います。訪問薬剤指導
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が定期的・継続的に在宅患者を訪問し、必要なリハビリテーションを提供します。単なる機能訓練に留まらず、在宅生活を維持しQOLを向上することを重視しています。訪問栄養指導
栄養士が在宅患者を訪問し、療養上必要な栄養・食事について助言指導します。ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護保険法において要支援・要介護認定を受けた人からの相談を受け、居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し、他の介護サービス事業者との連絡、調整等を取りまとめる人を指します。介護を必要とする人と、福祉・医療・保険のサービスとを結ぶ「架け橋」となる重要な役割を担っています。介護福祉士
介護の必要なお年寄りや障害者の生活全般にわたって日常生活を営むのに支障がある者に、入浴、排泄、食事その他の介護を行い、介護者に対して介護に関する指導を行う介護の中の唯一の国家資格です。地域包括ケアシステム
厚生労働省では、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、 住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現を目指しています。今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要です。
人口が横ばいで75歳以上人口が急増する大都市部、75歳以上人口の増加は緩やかだが人口は減少する町村部等、高齢化の進展状況には大きな地域差が生じています。
地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。
地域包括支援センター
地域包括支援センターは、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、 高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とし、地域包括ケア実現に向けた中核的な機関として市町村が設置しています。現在、全国で約4,300か所が設置されています。(ブランチ(支所)を含めると7,000か所以上)※平成24年4月末現在"